今回はEQ(イコライザー)の紹介。
EQ自体はプリセットのEQが各ソフトに入っていると思いますが、
EQは「削る」用と「足す」用があると便利です!
大体プリセットEQは削る用になるかと思います。
余分な帯域の音を削ってすっきりさせる感じですね。
それに対して足すEQとは音に色付け・味付けしていくものになります。
おいしい帯域をブーストさせて音を太くはっきりさせるイメージです。
それにはただEQでブーストさせればいいかというとそうでもなく、
EQ自体にあるそれぞれの特色を付加していきます!
中にはインサートするだけでアナログ感がいい感じに出るものもあるので、音作りの1つとしてEQはしっかり用意しておくとグッと音が良くなりますよ!
scheps73とは??
wavesが手掛けるNEVE 1073のマイクプリアンプとEQのモデリングプラグインです。
NEVE 1073とはもはや伝説的に定番のH/A EQモジュール。
もう昔から現在までプロの音楽家やレコーディングスタジオが使用しているEQですね。
普段耳にしている音楽もこれが使われていることが多いはず。
そのNEVE 1073を忠実に再現したのがscheps73ということだ!
ちなみにNEVE 1073の実機(オールド)はものすごく高い。
物によっては何百万する(笑)
そんな買い物はできないのでプラグインがあるのだ!
良い時代である。
ちなみにNEVE 1073のモデリングプラグインは他にも各社出しているが、
wavesのscheps73がずば抜けてコスパがいい。
買うならwavesお決まりのセール中がおすすめ!
特徴は?
一言で言ってしまえば「とりあえず入れとけばいい感じになるEQ」です!(笑)
音が煌びやかに艶やかにはっきりと前に出てくるし、空気感が出る。
これだけでも十分な性能だがscheps73はプリアンプがあるので音の存在感までも出してくれる。
正直最初、初心者が使うといまいち分からないかもしれない(僕も最初はわからなかった)が、ミキシング後に聴くと使っていないのと使っているのでは雲泥の差が出る。
プリアンプ
音が太く力強くなる。
マイクプリアンプ自体持ってないよという方にはもってこい。
前に出したいヴォーカルやキックに入れると相当いい感じ。
というか僕は大体全部のトラックにインサートしてしまう(笑)
Driveを使うと音が結構歪む。
あまり使う機会はないかもしれないが実機にはない機能の一つだ。
帯域
つまみは hi mid lowの3つ。
その3つを任意の帯域に合わせれるわけだが、
EQをいじっていてブーストもカットも気付けばだいたい同じところをいじっていた経験はないだろうか?
scheps73にセットされている帯域はプロのエンジニアがよく使う帯域だ。
なので大体ここをいじれば間違いないよってとこに合わさっている。
細かくピンポイントでいじることはできないが、
むしろ大体ほしい所を教えてくれるので簡単でいい!
中でも特筆すべきは12kHzのハイシェルフ。
ここを持ち上げてやるだけで奥まっていた音やなんかパッとしないなという音が一気に鮮明になる。
その他中音域のブーストは特にヴォーカルに欠かせない力強さや存在感を演出するし、ローカットも自然にかかりブーストもかなりいい感じにかかる。
ちなみに12kHzを調子に乗って上げすぎると耳が痛くなるので気を付けよう(笑)
どちらかというとカットよりアナログ感が付加されるブーストが魅力的なプラグインだ。
MS処理
scheps73はM(中央)とS(サイド)に分けて各パラメーターをいじれる。
これは疑似的なMS処理ができるという事!
今では当たり前の音圧稼ぎだがMS処理は敷居が高くて・・・という方には救世主!
ボリューム自体もいじれるがサイドだけ12kHzを少し上げて音圧を稼ぐ、なんてこともできてしまう。
この価格帯でここまでできるEQはなかなかないので素晴らしい。
まとめ
DTM初心者にとってプラグインは何を買えばいいかって分からないですよね。
色々やってみてうまくいかないな・・・って時にそれを解決できるプラグインを足していけばいいと思います。
ミキシングに正解はないようですし、ちゃんと使いこなせば初期プリセットのプラグインだけでも十分だそうです。
ただ僕個人としては、「いや、初期装備でこれはできないよ!」ってことがプラグインを買い足して思ったことです(笑)
ぶっちゃけ最低限は買った方がいいです。
ただ、最低限プリセットのプラグインをいじり倒してからがいいと思います。
何が足りないとか何をどうしたいって点が分からずに買い足すのは、買い足してもそのプラグインを使いこなせない可能性が高いです。
出来るとこまでやってみてダメだったらセールの時に買い足しましょう!
scheps73はほんとオールマイティなEQなので使用率高いです!
機会があれば是非使ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!